史上4人目となる5年連続3割を達成した鈴木誠也選手。名実ともに“日本の4番”に成長した。

◆キャプテンを務める2人に人を引っ張る心構えを教えてほしい(笑)

 若いときはなにも気にしないでいくらでも走れたし体の調子も良かったけど、キャリアを重ねるとそうもいかないですから。リングを使った練習はほとんどやることはないし、リングだと一人でできることも限られていますからね。

 たとえば新しい技を考えるときとかは、道場にBUSHIかヒロムに来てもらって、リングにフカフカのマットを敷いて練習します。2人には悪いですけど、実験台になってもらっています(笑)。

 今シーズン、カープがキャプテン制を復活させると聞きました。野手は鈴木誠也選手で、投手は大瀬良大地選手がキャプテンを務めるみたいですけど、2人ともまだ20代ですよね。カープは若い選手が多いし、そういう意味では選手の気持ちに寄り添える面もあるのかなと思います。2人とも実績、実力ともに申し分はないし、うまくチームを引っ張っていってもらいたいですね。

 オレもユニットのなかでリーダー的に見られますけど、あまり人を引っ張るのは得意ではないですからね。ハッキリ言って人を引っ張ることはできないです。だからむしろ、カープのキャプテンを務める若い2人に人を引っ張っていく上での心構えとかを教えてほしいくらいです(笑)。

 ただ、そんなオレも学生時代は野球チーム、サッカー部でキャプテンをやっていました。人を引っ張るのが得意じゃないのになんでキャプテンに任命されたかっていうと、これは弱いチームあるあるで、うまいヤツがキャプテンになるっていうパターンでした。

 別に野球もサッカーもうまかったっていう自慢じゃないですよ(笑)。実際はたいして周りを引っ張れないけど、目立ちたがり屋ではあったので、キャプテンをやっていること自体はイヤではなかったです。