開幕戦はベンチスタートとなったものの、確かな実力でスタメンの座を奪取。最終節の札幌戦では、ACL出場を確定させる貴重な同点ゴールを生み出した柴崎晃誠。優勝をつかみきれず、そして自身も3得点にとどまった昨季をどう捉えているのか? 秘めたる闘志を燃やし続けたベテランに訊いた。

 

─昨シーズンを振り返ると、柴崎選手にとってどんな1年間でしたか?

 「前半戦は首位にいることができて、優勝を狙える位置にいることができました。しかし、そこから自分たちが負け続けてしまって力が出し切れず、優勝争いにも喰らいつくことができませんでした。やっぱりそのことについては悔しかった反面、一方で2位で終われたことはポジティブに捉えて良いと思うし、19年に生かしていきたい、生かしていかなければいけないと思っています」


─前半戦を首位で折り返してみて、プレッシャーなどを感じた部分はありましたか?

 「独走していたときに、僕自身はほとんど感じませんでしたけどね。やっぱり大事なのは負けたときに、自分たちが何ができるかということだと思います」


─2位という順位は最終節の札幌戦で決まりましたが、どのような気持ちであの試合には臨まれたのでしょうか?

 「メンタル的にもちょっと落ちがちでしたけど、1試合1試合みんな最高の準備をしていたというのは分かっていましたし、それは僕自身もそうでした。正直アウェーで2点先制されてしまったことで『また負けてしまうのか』という考えが頭をよぎりましたが、時間が過ぎていく中でやっていくうちにやれるという思いが深まってきました。本当は逆転できればよかったんですけど、最後はチームとして勝ち点を死守することができて良かったです」