─試合前のトレーニングなどでは、城福監督からどのようなアドバイスや声がけがあったのでしょうか?

 「前線の選手をサポートする位置だったり、シャドーの2人が下まで降りきた時に、誰がそこから上がっていくとか、止まっているだけじゃなくて動いてプレーする、ということを練習から言われていました」


─柴崎選手はあの試合では貴重な同点ゴールを決められました。チームにとって非常に大きなゴールだったと思います。

 「あの試合では得点を挙げることができて、結果が出せましたが、昨季トータルで見ると3点しか取れず、全然ダメでしたね」


─この試合限りでチームメートの森﨑和選手が現役を引退されましたが、率直に森﨑和選手の引退についてどのように思われますか?

 「やっぱりいるだけで頼りになるというか。ピッチにいるだけで試合が落ち着くんですよ。なんなんですかね。これは本当にやっている人しかわからないと思うんですけどね。相当な大きな存在だったと思います」


─それは最後の試合でも感じられましたか?

 「そうですね。周りの選手もそれは感じていたと思います。でも、だからこそ寂しいですよね。最後の試合を見ても、まだまだやれると思ってしまいますし。まだ一緒にやりたかったし、カズさんのレベルだったら若い人ともまだまだ張り合えると思いますし」



(広島アスリートマガジン2019年2月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 柴崎晃誠(しばさき こうせい)
1984年8月28日生、長崎県出身、O型。
今季サンフレッチェ5年目を迎えるMF。加入当時はボランチながら、これまでにシャドーやウイングなどでも活躍を見せた。18年はリーグ戦32試合に出場し3得点。今季はさらなる得点を狙う。