右端がコラム内に登場する鷹木信悟(たかぎしんご)選手。真っ向勝負を信条とする、いま新日本プロレスで最も熱い選手の一人だ。(1.17後楽園)

◆浜口ジム時代は鷹木を敵視していた

 例えば鷹木はオレが浜口ジムに入会した3カ月後に入ってきたんですけど、彼は柔道経験者だったので、スタミナ、基礎体力もあって、スパーリングでもどんどん先輩を倒してエリートでしたね。オレもスパーリングでは一回しか勝ってなくて、100回ぐらい負けていると思います。

 同じ年ではあるけど、当時は鷹木の方が明らかに体力もあって、スパーリングも強いし、ライバル視というか敵視していました。だから浜口ジム時代は、鷹木と会話をした覚えがないです。

 でも、そんな鷹木が3年前に前の所属団体を辞めて、そのタイミングで縁あって同じユニットに引き入れて今は長い時間、一緒にいます。プロレスラーとしての完成度が高くて、今でもムカつくし(苦笑)、嫉妬の対象ではあるけど、そんな選手が近くにいることで、自分の競争心を煽る存在にはなっていますね。

 アニマル浜口ジムに入ったときから20年以上経ちますけど、振り返ってみればオレにとって鷹木の存在はスゴく大きいなと思います。浜口ジム時代は会話したことがなかったですけど、いまでは鷹木とももちろんよく喋ります。控室では他のメンバーともよく喋ってますね。むしろ常に誰かと喋ってるんで、控室内がうるさくて困ってますよ(笑)。

 では、今回はこのあたりで失礼させていただきます。次の連載まで、トランキーロ……あっせんなよ!