マツダスタジアムのビジョンに流される『それ行けカープ<著名カープファン・リレー映像>』に出演。また自身の入場テーマ曲『STARDUST』が2018年からチャンステーマ(『攻めろ!』)として使用されるなど、熱狂的な鯉党として知られる“プロレス界の4番”内藤哲也。制御不能な男が、ほとばしるカープ愛、そして新日本プロレスを語り尽くします!

※毎月第2、第4金曜日掲載。

今年に入ってタイトルマッチ、NEW JAPAN CUP 2021と黒星が続いているが、“逆転の内藤哲也”はお手のものだけに、そこは焦らず待ちたいところだ。

◆新設されたIWGP世界ヘビー級王座

 広島アスリートマガジンWEBをご覧の皆様、2週間ぶりの内藤哲也です。

 2月11日に開催された新日本プロレス・広島サンプラザホール大会で、オレは飯伏幸太の持つIWGPインターコンチネンタル王座への挑戦を表明しました。そして挑戦表明は受理され、そのタイトルマッチが2月28日、大阪城ホールで行われました。

 ネットニュースなどで結果をご覧になった方もいるかもしれませんが、残念ながらオレは敗れてしまいタイトル奪取に失敗しました。2021年の初戦となった1.4東京ドーム大会のタイトルマッチに続いて、今回もまた敗れたことで、ベルトはさらに遠のいてしまいました。広島大会で挑戦表明をした際に大きな拍手を送ってくださったお客さまには、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 飯伏が提案していたIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル王座の統一も実現してしまい、新しく『IWGP世界ヘビー級王座』がつくられました。オレはそもそも統一には反対だったし、統一を阻止するために大阪城ホールで飯伏と闘ったわけですけど、そこで負けてしまった以上、もうオレに文句を言う資格はない。

 ひとまず王座の行方は見守ることしかできないけど、ちゃんと「反対」というのを口に出して、実際に行動も起こしたから、悔しいけど自分の中でやるべきことはやったかなと。むしろ今回の統一に関して、オレ以外の選手がほとんどなにも発しなかったことに、ちょっと悲しさを感じましたね。

 IWGPヘビー級王座に憧れて、IWGPヘビー級王者を目指して新日本プロレスに入った人間としては、2本のベルトが統一されてしまったのは悲しいです。すごく残念だし、新しくできるIWGP世界ヘビー級王座への思い入れは、現時点ではゼロですよ。

 ただ、オレは前からIWGPヘビー級王座戦こそ、ビッグマッチのメインイベントでやるべき…つまり東京ドーム大会のメインイベントでやるべきだと言ってきたので。そう考えたときに、新たな最高峰王座であるIWGP世界ヘビー級戦は東京ドーム大会のメインで開催されるべきですよね。

 東京ドーム大会のメインということに関しては、オレのなかで“試合後の大合唱”というやり残したことがあるので、今後は東京ドーム大会のメインに立つためにIWGP世界ヘビー級王座を目指していくことになるかもしれませんね。