サンフレッチェ最大のストロングとも言える左サイドを牽引してきた柏好文が、今季はJ1開幕戦を控えメンバーとして迎えることになった。そして第2節の横浜FM戦は途中出場もなし。そのうっ憤を晴らすように、第3節の札幌戦では技ありシュートを相手ゴールに突き刺した。ここでは久々に“らしさ”を取り戻した柏の、サンフレ移籍1年目(2014年)の声をお届けする。

移籍1年目から左サイドで存在感を見せた柏好文選手。

◆サンフレで得た成長の実感と充実感

— 3月19日のACL・FCソウル戦からスタメンの座を奪うと、その後は左サイドのスタメンとして出場を続けています。サンフレッチェに加入して4カ月が経ちましたが、チームに慣れましたか?

「良い競争の中に身を置いて練習をできているので、毎日充実しています。技術が高い選手が周りにいるので、走ればパスが出てきますし、ホント心強いですよね」

— キャンプ中に左ハムストリングス筋を損傷。リハビリを経て、3月11日のACL・セントラルコースト戦でサンフレッチェでのデビュー戦を迎えました。

「本来はキャンプや練習試合を重ねながらフィットしていくものなのでしょうが、ケガがあってぶっつけ本番に似た感覚で試合に入っていかなければいけませんでした。やはり難しい部分もありましたが、求められていることは明確だったので、試合を重ねるうちに高められればと思います」

— 対戦相手として外から見ていたサンフレッチェと、実際にチームメートとなって中から見るサンフレッチェとでは異なる点はありましたか?

「来る前の印象と同じですね。対戦相手としてやっていたときは繋ぎが非常にうまくてボールを取りにいっても取れない印象がありましたが、実際サンフレッチェに入ってもみんなボール回しがうまい。独特なサッカーなので練習からダイレクトでのパスが求められますが、判断や予測という意味では頭をフル回転させないといけません」

— 移籍時にコメントしていた「チャレンジ」という言葉通りの日々を過ごしているのですね。

「サンフレッチェにきて常に考えてサッカーをするようになりました。半分以上が日本代表に呼ばれたことのある中でやれているので、1日1日の練習がピリッとして引き締まりますよね。ここでやっていけばうまくなる実感がありますし、非常に充実しています」