◆特長は運動量と仕掛けていく姿勢

— 今季のサンフレッチェの両サイドのポジション争いは非常に激しいものがあります。

「Jリーグでも屈指のミカ(ミキッチ)がいますし、最終ラインもできるソッコも、ケガから復帰した(清水)航平も実績ある選手ですからね。気を抜いたらスタートから出ることはできないので、練習から自分の良さを出していかないといけません」

— 勝ち抜く自信もあったということですか?

「ポジション争いという刺激を求めて甲府から移籍してきたので、ポジション争いを楽しんでできれば、自分自身もうひと回り成長できるんじゃないかなと思っています。一番は人にないもの、自分にしかできないことを出すことが重要。自分の特長はやはり運動量や仕掛けていく姿勢だと思う。そこはミカにも負けないストロングポイントだと思って数多く出せれば、ポジション争いにも勝てると思っています」

— サンフレッチェへの移籍のひとつに、ACLでのプレーも挙げられていました。

「やはりオーストラリアでのアウェー戦(3月11日)、韓国のアウェー戦(4月1日)はどちらも国内リーグとは違います。応援の仕方もそうですし、スタジアムの雰囲気もそう。こっちが押しているのに、押された雰囲気をつくられます。あれはピッチに立たないと感じることができないことですが、それを味わいたくて移籍してきたので、そういった意味でも非常に大きな経験になっています」

— 移籍後初スタメンとなった3月19日のACL・FCソウル戦での好パフォーマンスが、その後のスタメン出場に繋げたように感じます。

「自分のストロングポイントはある程度出せたかなと思いますが、まだコンディション的に6、7割でした。心肺機能など体力面がそれほど戻っていなかったのですが、コンビネーションや背後に抜ける動き出しでは、ある程度示すことができたかなと思います」