湘南戦の敗戦を機に、サンフレッチェ広島が負のスパイラルに迷い込んでいる。ルヴァン杯は劇的な同点ゴールで望みをつないだものの、リーグ戦は直近の5試合で白星なし(1分4敗)。過密日程の中で、なかなか不振脱出の糸口を見つけ出せないでいる。
前節は相性の良い神戸に0対3で完敗した。開幕から無敗をキープしていたが、当時の勢いは完全に鳴りを潜める形となってしまった。
厳しいチーム状況のなか、次戦(5月8日)の相手は現在3位と好調をキープするサガン鳥栖。攻守ともに高い水準で機能しており、鉄壁のディフェンスを誇っていた名古屋からも複数得点を奪い勝利を収めている。
通算成績ではサンフレッチェに分があるが、過去のデータが意味をなさないことは神戸戦で実証済み。攻守両面で軌道修正を図らない限り、次節も厳しい戦いは避けられそうにない。
今季は得点力向上を目指し4バックを採用しているが、ここ数試合は再び得点力不足に悩まされている。川崎戦で見せたような粘り強い守備でリズムをつかみ、鳥栖戦ではフォーメーションの利を活かし、勝利を引き寄せるゴールを量産したい。
■2021明治安田生命J1リーグ第13節/5月8日(土)/14:00/駅前不動産スタジアム
(4勝5分4敗/8位)サンフレッチェ広島 VS サガン鳥栖(8勝2分3敗/3位)