5月12日、サンフレッチェ広島とガンバ大阪のJ1リーグ第20節が、パナソニックスタジアム吹田で行われる。この試合は開催地の自治体(大阪府・吹田市、大阪市)からの要請に基づき、リモートマッチ(無観客試合)で実施。コロナ禍のなか、最大限の感染防止対策を講じた上で開催される。

個の力で敵陣を突破する能力は突出しているジュニオール・サントス選手。

 リーグ戦で白星から遠ざかっているサンフレッチェにとって、今節で求められるものは勝利の二文字のみだ。開幕から8戦負けなしで来たものの、ここ6試合は2分4敗。なかでも得点力不足は深刻で、6戦でわずか2点しか奪えていない。

 今季はチームスローガン通りの“積攻”を貫くため、攻撃面を重視した4バックを採用。しかし湘南戦に敗れてからは、昨季までのような決定力不足に悩まされている。

 一方でG大阪も前評判通りのサッカーを見せられているとは言い難い。クラスターの発生で出遅れ、現在は9試合のみの消化で1勝4分4敗(18位)。ACLも見据え大型補強に成功したが、現状は補強の趣旨でもあった攻撃力が鳴りを潜めている状況だ。

 よって両チームともにポイントとなるのは、一にも二にも得点力。ジュニオール・サントスに横浜F・マリノス戦(第2節)以来となるゴールが生まれるのか。それとも古巣相手にレアンドロ・ペレイラが爆発するのか。今節は先発出場が予想される両外国人ストライカーに注目しながら戦況を追ってみたい。