日本中のプロ野球ファンが注目した6月5日の楽天戦(マツダスタジアム)。8年ぶりにNPBに復帰した田中将大と投げ合った森下暢仁。約3週間ぶりの登板となったが、7回途中まで100球を投げて3失点。残念ながら勝利は飾れなかったが、先発としての役目を果たした。
ときには熱く、ときにはクレバーに、チームから与えられた役割を全うしている森下暢仁が、プロ2年目の今シーズンに込めた想いをお届けする。
◆やるべきことをやって登板を迎えたい
ーー昨年、新人王に選ばれただけに、今シーズンはどうしても“2年目のジンクス”という言葉がついて回りそうです。
「そう言われるのは仕方ありません。自分としては、できることをやって結果を残すことしか考えていません。ただ、結果がついてこなければそういうことを言われてしまうと思うので、昨年と同じように、とにかく良い準備をして登板に臨みたいです」
ーー1年目と同じく準備が大切だということですか?
「そうですね。やるべきことは変わりませんから。やって結果が出なかったら単純に自分の力不足だと思うので、特に重圧は感じていません。自分ができることをやるだけです」
ーー今年は大学日本代表でも一緒にプレーした栗林良吏投手がチームメートになりました。同じチームになったことで栗林投手から影響は受けていますか?
「やっぱり頼もしいですし、こうやって一緒にプレーできるとは思っていなかったので、カープのユニホームを着て同じ空間で野球ができるのはうれしいですね。頼りになる先輩がまた一人増えたと思っています」
ーーまた今年は開幕投手候補として名前が挙げられる立場になりました。昨年以上にチームの主力投手として期待されるなかで、1年目とは違う意識の変化は生まれましたか?
「“任されたところで結果を出す”ことにこだわるのは、これまでと変わりません。やっぱり先発として投げて勝つことが求められていると思いますし、勝ち星が、自分にとってもチームにとっても良い影響をもたらしてくれると思っています」