一方で侍ジャパン代表としても、大きな足跡を残した。シーズンオフに開催された『WBSCプレミア12』で4番を務めると、MVPとベストナインを獲得。日本代表チームの世界一に貢献した。

 状態の良さは年が明けても続いている。新型コロナウイルスの感染拡大でプロ野球開幕戦の日程が延期になるなど、今季は心身共に調整が難しいシーズンとなっているが、鈴木自身は春季キャンプ初日からエンジン全開だ。

「僕の中で目指す選手像は変わらないですね。『全部打ってやろう』っていうその気持ち、そこは変わらないです。いつも言っている“究極の理想である打率10割”、MAXはそこですね。常にそこを目標に置いてやらないと、常に完璧を求めてやっていきたいなと思いますけど……それも、だいぶ無理だなと思ってきているので(苦笑)、そこらへんは考えながら、少しずつ変わってきていますけど、基本的にはそこですね。全部打って、カッコいい守備をして、走っても全部盗塁を決めて。そういう選手になりたいです」

 カープの4番、そして日本の4番として迎えるプロ8年目。シーズンが開幕した暁には、現在の異常事態を吹き飛ばすような活躍を見せてくれるはずだ。

●鈴木誠也選手が初めて公認した公式MOOK、広島アスリートマガジン 2020特別増刊号『鈴木誠也 全インタビュー集』が好評発売中です。プロ入り直後の2013年から現在までの全インタビューや秘蔵カットを収録した完全保存版で、通常版にもB3サイズのポスターがもれなくついてきます。お求めは、広島アスリートマガジンオンラインショップへ!