昨年5月、カープは球団最多となる月間20勝を達成。5月15日は鈴木誠也選手の劇的なサヨナラ弾で勝利した

プロ7年目で芽生えたチームリーダーとしての自覚

「どうしても痛みに波があって、良いときもあれば悪いときもありました。その繰り返しですね。ケアもそうですけど、足首だけではなくて、いろんな部分から足首に痛みが来ているという可能性もあります。足首単体だけが悪いという訳でもないので、いろんなところに気をつけながら練習、トレーニングをやるようにしていました。あとキャンプのテーマはとにかく振り込むというだけでしたね。キャンプでは自分の限界ギリギリまで振ろうと決めていました。そういう意味では毎日自分に負けずになんとかやれたのかなと思います」

 プロ7年目のシーズンを迎えるにあたり、周りの選手に対する意識も少しずつ変化していった。中でも後輩選手たちに対しては特別な感情も芽生えてきた。「大丈夫かな?」。悩みを抱えている選手を見かけたときは、自然とアドバイスを行うようになっていた。

「僕もそんなことを言ってる場合じゃないんですけど、僕よりも年下の選手がなかなか出てきていないので気になりますね。僕が一軍に出始めたのが20、21歳くらいでしたが、今で言うと坂倉(将吾)だったり、二軍で頑張っている選手もそうですけど、もう少し出てこないといけないのかなと思っています。僕も一軍に出始めた頃、今の後輩選手と同じように悩むことがありました。悩んでいることがあれば、僕の場合はどうやって解決したのかを伝えられると思います。いろんな引き出しというのは、人よりも考えてきたつもりだったので、そういうことを、ちょっとずつ伝えるようにしています」

 新たに背番号1を背負うことになり、自然とチームリーダーとしての自覚も芽生え始めた。4番打者としてもシーズン3年目。自ずと責任感も増していった。