今季7勝目をあげた森下暢仁投手。

 10月10日の巨人戦(マツダスタジアム)。森下暢仁が7回112球の熱投で巨人打線を1点に抑え、7月14日以来の7勝目をあげた。

 序盤3イニングはピンチの連続。毎回のように得点圏に走者を背負うも、1回は岡本和真を右飛、3回は丸佳浩を渾身の球で見逃し三振に奪うなど無失点で切り抜けた。

 森下の粘りに応えたい打線は4回裏、坂倉将吾の三塁打をきっかけに先制点を奪うと、5回裏には宇草孔基、小園海斗、西川龍馬の3連続安打で2点を追加。後半戦初星を目指す森下を援護した。

 中盤の森下はストライク先行の投球で巨人打線を2イニング連続で三者凡退に抑えると、6回の1死一、三塁、7回の2死二、三塁のピンチは、後続を凡打に打ち取り得点を与えなかった。

 8回に1点を失うも、9回は守護神・栗林良吏が無失点に抑え、3対1でカープが勝利。チームは5連勝を飾り、先発の森下は約3ヶ月ぶりの先発勝利。31セーブ目をあげた栗林は、14試合連続セーブとなり、大野豊氏が持つ球団記録に並んだ。

「先発として投げて勝つことが求められていると思いますし、勝ち星が、自分にとってもチームにとっても良い影響をもたらしてくれると思っています」

 勝ち星に恵まれない試合が続いたが、先発投手の見本ともいえる、試合をつくるピッチングで7勝目。また一つ壁を乗り越えた背番号18の今後の活躍に期待がかる。