「広島県高校野球ガイド」の番外編企画としてお送りしている「社会で輝く元広島球児たち」。
第2回では、大人になって社会人として働きながら『甲子園出場』という夢の舞台を目指す“マスターズ甲子園”の広島大会で、副会長を務める木村雄一さんにマスターズ甲子園への思いを語ってもらった。
◆永遠の高校生が集う“マスターズ甲子園”
マスターズ甲子園は、全国の高校野球OB/OGが、性別、世代、甲子園出場・非出場、元プロ・アマチュア等のキャリアの壁を超え、出身校別にチームを結成して『甲子園出場』という夢の舞台を目指すための大会です。現役時代の夢を大人になっても目指せて、現役時代には勝てなかったチームに勝てることもあるのが醍醐味です。
私自身、マスターズ甲子園には広島工業チームとして出場しつつ、広島大会副会長として大会の運営・準備を行っています。広島予選大会は今年で19回目ですが、広島工業は出場17回目のうち6回優勝していることもあり、副会長を務めさせていただいています。
マスターズ甲子園の“永遠の高校球児”というテーマの通り、今でも野球をするときは高校球児の感覚に戻ります。また、個人的な話になりますが、息子も広島工業野球部出身なので長男と一緒に甲子園に出場できたのは良い思い出で、マスターズ甲子園ならではの経験になりました。
自分が甲子園に出場できるということよりも親子で甲子園というグランドに立てたというのがうれしかったです。親の背中を見て息子がついてきてくれたのは感謝したいですし、そういった意味でも“永遠”に続いていくことを願っています。
私も息子も現役時代に甲子園の土は踏めませんでしたが、引退して大人になっても甲子園を目指せるというのは素晴らしい大会だと思います。甲子園に出場できない人のほうが圧倒的に多いですが、そんな中でもこういったチャンスがあるというのがこの大会です。