今季“8回の男”に定着しつつあるカープのリリーバー森浦大輔。昨季はチームトップの54試合に登板し、プロ2年目でさらなる飛躍を目指す。

 ここでは森浦大輔の独占インタビューをお届けする(数字は7月上旬取材時点のもの)。

勝ちパターンの一角に定着している森浦大輔

◆課題と向き合った二軍での日々。安定感を生んだ『考え方の変化』

─今季ここまでの自身の投球をどう感じていますか?

「開幕は二軍スタートだったのですが、しっかり課題を克服して一軍で投げられるようにと考えながら調整を続けていました。特に『左打者をしっかり抑えられるように』という点に関しては監督からも指摘していただいていたので、その点を意識しながらコントロール良く投げられるように練習に取り組んでいました」

─一軍昇格後は14試合連続無失点をマークするなど好調が続いています。要因は何だと思いますか。

「ランナーが出てからも、しっかりとコースを狙って投げることができているところだと思います。これまではランナーが出ると慌ててしまっていたのですが、今季はランナーが出ても落ち着いて投げ切るように心がけています。そういう意味では、技術面だけでなく考え方を変えたことも、今の好調の要因につながっているのではないかと思います」

─ここまで打たれた場面は少ないですが、打たれた後の登板では、どのように気持ちを切り替えていますか。

「できるだけその日のうちにしっかりと気持ちを切り替えて、嫌なイメージを引きずらないようにしています。まずは『次の登板機会で自分の投球ができるように』ということを、毎試合意識するようにしています」

─今季、特に手応えを感じた登板はありますか?

「交流戦の楽天戦ですね。この日はチェンジアップ、カーブを織り交ぜながら、全ての球種を使って相手を抑えることができたので、自分の中では手応えを感じました。それ以降の登板では、しっかりとコースを狙って、コントロール良く投げることを常に意識をしています」

─8回という重圧のかかる場面を任されることが増えています。どのような意識でマウンドに向かっていますか?  

「投げる場面はあまり意識していませんね。イニングに関係なく、与えられた場所でしっかりと失点0に抑えて帰ることだけを考えています」

─今後の意気込みを聞かせてください。

「だんだん調子も上向いてきたので、このまま最後まで調子を落とすことなくチームに貢献していきたいです。プロ2年目になりますが、とにかく目の前の試合に必死に取り組んでいきたいですね。ケガなく、シーズン最後まで一軍で完走したいと思っています」

森浦大輔◎もりうらだいすけ
1998年6月15日生、和歌山県出身/175cm・71kg/左投左打/投手/プロ2年目・24歳
天理高-天理大-広島(2020年ドラフト2位)