広島東洋カープはOBである新井貴浩氏(45)に来季からの監督就任を要請し、就任することが決まった。カープは先日、3年間チームを率いた佐々岡真司監督が成績不振の責任を取り辞任していた。

来季からカープ監督就任が決まった新井貴浩氏(写真は2019年3月16日に行われた引退セレモニー)

 新井氏は広島工、駒沢大を経て1998年ドラフト6位でカープに入団。ルーキーイヤーから一軍で出場機会を得ると、プロ4年目の2002年に初の全試合出場を果たし、28本塁打を放ちレギュラーに定着。2005年には初の打率3割、43本のアーチを放ち本塁打王を獲得し、不動の4番となった。

 その後、2007年オフにFAを行使して阪神へ移籍。2014年オフにカープに復帰すると、2016年には通算2000安打を達成するなど、チームをけん引。25年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、リーグ最年長でのMVPに輝いた。2017年以降は主に代打、精神的支柱としてリーグ3連覇に貢献し、2018年に現役を引退。その後はプロ野球解説者として活躍していた。

 地元広島出身で、現役時代の実績と高い人望もある新井氏に、4年連続Bクラスのチーム再建が託された。