今季カープは最後までCS争いを演じたものの、5位に終わった。そして、3年間チームを率いた佐々岡真司監督が退任となった。

 佐々岡監督は、長谷川良平氏(1965年途中〜1967年)以来、実に53年ぶりとなった『投手出身』監督として2020年に監督に就任した。ここでは、改めて佐々岡カープの3年間を振り返っていく。

2020年シーズン開幕戦、佐々岡監督に『監督就任初勝利』を届けたのは、エースとして指名された大瀬良大地だった。

◆2020年 最終順位5位 |52勝56敗12分

 佐々岡カープ1年目の2020年。投手力の整備を期待されて始まったシーズンは、新型コロナウイルスの流行や主力の故障離脱など、数々の困難とともにあった。そんな中にあって、『一体感』を掲げて指揮を振るった佐々岡監督。

 開幕投手を託された大瀬良があげた1勝目が、佐々岡監督の就任後初勝利となった。先発陣では、2019年ドラフト1位の森下暢仁が1年目から二桁勝利をあげる活躍。しかし、三連覇を支えたリリーフ陣・守護神の不調もあり、新型コロナウイルスの影響で球界全体が大きく試合数を減らす中、カープは5位でシーズンを終えた。

◆初勝利をもたらしたエース・大瀬良大地

 開幕投手に指名された大瀬良大地が投打で活躍したこの試合は、DeNAを相手に1-5と快勝。新型コロナウイルスの流行を受け、例年より3カ月遅れで始まったレギュラーシーズンだったが、カープは最高の滑り出しで幕を開けた。

◆三連覇の功労者・田中広輔がカープ残留を決断

 オフにFA権を取得した田中広輔が残留を表明。会見では「(監督からは)これからも引っ張ってくれという言葉をいただきました。やっぱりうれしかったですね」と語った。

◆ドラ1・森下暢仁快進撃!大瀬良以来の新人王が誕生

 明治大からドラフト1位で入団した森下は、18試合に登板し10勝3敗、防御率1.91はリーグ2位という快進撃を見せた。プロ1年目から先発陣の一角として活躍し、投票数313票のうち、303票を獲得。2位に大きく差をつけて新人王に輝いた

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