1982年6月22日生、東京都出身/180㎝・102kg/新日本プロレス所属。田中広輔選手のファンとして知られる内藤選手。自身も小学生時代から1番ショートを務めていただけに、思い入れも強い(今季の田中選手は8番ショートで開幕スタメン出場)。

◆前回に引き続き“思い入れ”ナインを発表!

 さて、今回は前回のコラムの続きで、オレの“思い入れ”ベストナインを発表していきます。前回はファーストまで発表したので、今回はセカンドからですね。現在、セカンドを守っている菊池涼介選手も含めて、本当に素晴らしい選手が揃っていますけど、一人を選ぶなら東出輝裕さん(現二軍打撃コーチ)ですね。

 これは新井貴浩さんにも言えるんですけど、自分がカープファンになった少しあとにドラフトで入ってきた選手なんです。『成長を見守ってきた』と言ったら大げさですけど、主力選手になっていく過程をずっと見続けてきたんですよね。FA権を行使せず残留してくれて、カープ一筋で活躍した選手ということも含めて思い入れがあります。新日本の選手で例えるなら、若いときから期待されて、団体の低迷期も支えながら新日本一筋で闘っている後藤洋央紀選手ですかね。

 ショートは、オレがいまカープで一番好きな田中広輔選手と言いたいんですけど、ここは野村謙二郎さんですね。野村さんは走攻守が揃った素晴らしい選手で、印象に残っているのが1996年のシーズンで優勝争いをしていたときのことです。確か巨人戦だったと思いますけど、インハイの球に対して、避けるどころか自ら腕を出すような形でデッドボールにしたんですよ。なんとしてでも出塁しようっていう熱意があって、痛がりもせずに一塁に走っていく姿はいまでも覚えています。

 新日本の選手で言うなら、なんでもできる万能なウィル・オスプレイ選手ですかね。わざわざイギリスから日本に引っ越してきて、新日本のために闘うという熱意もありますし。プロレスを見たことのない方には、特にオススメの選手ですね。説明不要というか、身体能力が桁違いですから。

 田中ファンでありながら、ショートに田中選手を選ばなかった理由もちょっと触れておきます。オレのなかで田中広輔という選手へのハードルはメチャクチャ高く設定していて、数年後にあらためてベストナインを選ぶときには、「田中選手以外にいないですね」と言いたいんです。いまも田中広輔と言いたい気持ちはありますけど、いま以上の存在になってほしいから、あえて田中選手を選びませんでした。