プロ野球・広島東洋カープ、サッカーJ1・サンフレッチェ広島をはじめ、多数のスポーツチームが存在する広島県。広島アスリートマガジンの連載《HIROSHIMA SPORTS NAVI》では、スポーツ王国と呼ばれる広島で活躍するスポーツチームから、選手自らがナビゲーターとなりチームや競技の魅力を紹介する。

 今回は『広島ガスバドミントン部』から、山藤千彩選手石村亜美選手が登場。バドミントンとの出会いから、お互いのプライベートな一面まで……広島ガスバドミントン部を語り尽くします!

インタビューはオンラインで実施。息のあった掛け合いを見せた山藤選手(右)と石村選手(左)

国内最高峰リーグに参戦中!広島が誇る強豪女子バドミントン部

ーまずは、山藤選手と石村選手がバドミントンを始めたきっかけを聞かせてください。

石村「私の家では姉がバドミントンをしていたので、最初のうちはラケットを借りて、庭で遊び感覚でやっていたんです。小学1年くらいの時に、それを見た近所の友達の家族に、『バドミントンクラブがあるから、やるんだったらそこでやってみたら?』と声をかけてもらったことがきっかけで、本格的にバドミントンをするようになりました」

山藤「私も小学3年の時に、友達と遊びでバドミントンやっていたことがきっかけでした。もともと運動は好きで、小学校の部活ではバレーと陸上をやっていたんです。バドミントンは相手のいるスポーツですし、試合で決めた時のよろこびを味わううちに、どんどん夢中になっていきました」

ーお二人の思う、『バドミントンの魅力』とは何でしょうか?

山藤「バドミントンは対人競技なので、試合中に自分の作戦がはまると楽しいですし、逆に相手にやられた時には悔しい思いもします。そうした駆け引きも、魅力の一つなのではないかと思いますね。テレビで見るのと会場で観戦するのとでは試合のスピード感も全然違います。シャトルのトップスピードは時速300〜400キロとも言われているんです。新幹線の速度と同じくらいのスピードを目で捉えるために、練習ではひたすらスマッシュを打ち込んでもらって鍛えていきます」

石村「バドミントンの試合には、女子のダブルスとシングルス、男子のダブルスとシングルス、さらに男女混合のミックスダブルスと5種類あるのですが、全部が別物と言っていいほど、スピード感もショットも違います。選手たちの動きも異なるので、見ている方たちにとってもすごくおもしろいと思います」

ースピーディで激しい動きが印象的ですが、そんなバドミントンならではの“あるあるネタ”があれば教えてください。

山藤「利き腕とか利き足が太くなるのは、ラケット競技ならではの“あるある”だと思いますね」

石村「あとは、ずっとラケットを握っているので、手の大きさ自体も左右で違ってくるんです。指輪の号数も左右で違うので、左手の指には入るけど右手には入らないということもあります」

山藤「洋服も、利き腕の部分だけパツパツになったりするよね」

石村「そうですね。洋服を買いに行っても、『こっちの腕はちょうどいいんだけどな……』と悩むことがよくあります。あとは靴下問題ですね。利き足の方だけ穴が空いてしまうことが多いので、『左足はまだ綺麗なのに、右足は穴が空いてしまった』という選手もけっこういるみたいです。まだ履ける方まで捨ててしまうのはもったいないので、別々の靴下の右足同士を組み合わせて履いたりするらしいです」

山藤「そうそう(笑)。どちらかの靴下が破れやすいのも、バドミントンあるあるかもしれませんね」

(後編へ続く)

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