3月16日に栃木県エイジェックさくら球場で『エイジェックベースボールフェスタ』が行われ、栃木ゴールデンブレーブス在籍3シーズン目を迎える・ティモンディ高岸宏行が2番手で登板するなど、盛り上がりを見せた。

3月16日に登板した栃木ゴールデンブレーブスのティモンディ高岸宏行投手

 『エイジェックベースボールフェスタ』の第一試合目に行われたのは、3年連続で関東地区の女子野球リーグ・ヴィーナスリーグを制しているエイジェック女子硬式野球部 対 エイジェックU-15(ベースボールアカデミー)の一戦。「普段女子としか試合をしないので、U-15の選手たちの打球や投球のスピード感を感じることができた」と女子野球部主将の永田聖佳が語るように、思い切りの良いプレーでU-15が先制。女子野球部も終盤に粘りを見せ2点を返すが、この対戦は4対2でエイジェックU-15が勝利した。

 試合間イベントを挟み行われたのは、昨年社会人野球の二大大会の一つ『社会人野球日本選手権大会』に出場したエイジェック硬式野球部 対 栃木ゴールデンブレーブスとの一戦。これまで練習試合での対戦はあったものの、イベント形式の対戦は初ということもあり球場は盛り上がりを見せた。

 試合が動いたのは5回。昨季6月に肩を痛めて離脱していた、今季で3シーズン目を迎える栃木ゴールデンブレーブス・ティモンディ高岸宏行が2番手でマウンドに上がると一際球場は盛り上がりを見せた。1死満塁からエイジェック3番の杉山拓海に適時二塁打を撃たれ先制を許したが、高岸は後続を落ち着いて抑え、最速142キロ、1回1失点と待望のリーグ戦初勝利に向けファンに期待を抱かせた。

 第2試合は9回にエイジェック硬式野球部が打者一巡の猛攻を見せ、10対0でゲームセット。試合終了後には、エイジェック硬式野球部と栃木ゴールデンブレーブスファン向けにグラウンド解放を実施。エイジェックサイエンスチームによるスプリントタイムの測定体験やスイングスピード測定など、さまざまな形で野球に触れ合える場が設けられ、多くの野球ファンが楽しんだ。

 エイジェック硬式野球部主将の京橋幸多郎は「普段はなかなか地域のみなさんとの交流の場がつくれていないので良い時間になった。参加してくださったみなさんの楽しそうな姿が見れてうれしいです。今年は1つでも多く勝ちを重ね、よりみなさんに応援してもらえるシーズンにしたい」と決意を新たにした。

 シーズンインを間近に控える3チーム。スポーツの力・野球の力で栃木県を活気付ける挑戦に注目したい。