6月17日に日本野球連盟は第95回都市対抗野球大会の補強選手を発表。今大会激戦区の北関東を勝ち抜いたエイジェックは茨城トヨペット、日立製作所、日本製鉄鹿島から合計3名補強選手を獲得し、本戦に臨む。

3年ぶり、2度目の都市対抗野球大会への出場を決めたエイジェック男子硬式野球部

◆茨城トヨペット誇る本格派左腕・中島悠貴

 茨城トヨペット所属の中島悠貴は社会人1年目に150キロをマークし、注目を集める本格派左腕。エイジェックとしても先発2枚の河北将太、金城乃亜の両投手が右腕ということもあり補強ポイントと合致する。

 中島は北関東予選・日立製作所戦で先発。強力な日立製作所打線を相手に粘りの投球を展開し、132球を投げて1失点で完投勝利を収めた。初の都市対抗の舞台で北関東No.1若手左腕の活躍に期待したい。

◆10年目のベテラン。日立製作所の打撃職人・野中祐也

 2人目は日立製作所で10年目のシーズンを迎える野中祐也。平均年齢が24.4歳と若いエイジェックとしては、ベテラン選手がもたらす影響を加味しての召集だ。

 10年間で積み上げた都市対抗野球大会での最高戦績は2016年に日立製作所として出場した際の準優勝であり、まだ黒獅子旗を手にした経験はない。ベテランの域に差し掛かっているが、今年の北関東予選では二番打者として出場を積み重ねた。10年目という節目の年に、自身初の優勝をつかみたいところだ。

◆攻守に存在感を見せる日本製鉄鹿島・樫村昌樹

 3人目は日本製鉄鹿島のサードを守る樫村昌樹だ。2年目の昨年は研究されたこともあり成績が停滞したが、3年目の今年は飛躍を見せている。JABA日立市長杯(以下、日立市長杯)では自身初の3打席連続本塁打をマーク。力強い打撃と華麗な守備でチームを日立市長杯優勝に導いた。

 大学時代は日本代表選出経験もある樫村。今年は補強選手という形での出場となったが、自慢の打撃で都市対抗野球大会の台風の目となることが期待される。

 エイジェックの初戦は7月24日の第3試合で、5年ぶり33回目の出場の日本製鉄瀬戸内と対戦する。2回目の都市対抗野球大会出場となるエイジェックが今大会どのような戦いぶりを見せるのか注目だ。