6月8日に行われた都市対抗野球北関東予選決勝戦でSUBARUを4対1で破り、第1代表で都市対抗野球大会本戦出場を決めたエイジェック野球部。
本短期連載では初出場を果たしたエイジェック硬式野球部の選手独占インタビューをお届けする。第3回目は、先発中継ぎ両方でチームを支えた剛腕・河北将太投手に話を聞いた。
◆大事な試合を任されて、先輩が活躍している姿は刺激になる
―都市対抗野球大会本戦の切符を手に入れました。今の気持ちを聞かせてください。
「とてもうれしいです。昨年は越えることの出来なかった予選の壁。そして同じ対戦相手と決定戦で対戦して代表になれているということはチームにとっても大きな自信になったと思います」
―河北投手ご自身は昨年、SUBARUの補強選手として都市対抗に出場しましたが、今年は自チームでの出場となります。
「昨年も僕自身にとってとても良い経験をさせていただきましたが、自チームで出るというのは応援していただく環境もそうですし、やはりバックに普段守ってくれているメンバーがいるのが心地良いですね。今年はエイジェックのユニホームを着て出場することができてうれしいです」
―今大会の予選では、初戦は中継、準決勝の日立製作所戦では先発での登板となり、大活躍でした。
「日立製作所に勝つのと負けるのでは雲泥の差でした。自分自身完璧な投球ではなかった中で、完投できたことは1つ大きな収穫ですし、そういう試合で、最後は野手のみなさんのおかげで勝たせていただきました。個人的にも感動した試合です」
―その日立製作所戦では152球の熱投でした。
「事前に何か監督から言われていたわけではないのですが、僕自身は大会全体を考えた時にどう転んでも最大2試合なので投手陣のことを考えたら自分が投げ抜くのがベストだろうと思っていました。ですので、投げ抜けたことは良かったですね」
―河北投手から見て今大会のキーマンとなった選手は誰でしょうか?
「僕ですかね……(笑)。それは冗談で、新人選手からこれまでチームにいたメンバーを含めて全員が機能していて、良い意味で“キーマンがいなかった”ことがエイジェックが勝ち抜けた要因なのではないかと思っています」
―代表決定戦では先輩の金城乃亜投手が完投しましたがベンチでどのように見ていましたか?
「かっこ良かったですね。でも悔しい気持ちもありました。大事な試合を任されて、先輩が活躍している姿を見るととても刺激になりますし、負けていられないと思います。残りの1カ月はしっかりと調整をして万全の状態でマウンドに上がりたいです」
―最後に予選大会の会場に足を運んでくださったエイジェックを応援する皆さん、そして東京ドームに足を運んでいただくファンのみなさんへメッセージをお願いします。
「いつもご声援いただきありがとうございます。エイジェックはまだ全国大会で勝利することができていません。自分が先発完封してチームに良い流れを持って来れるようにしたいです。その先で、勝ち上がって1試合でも多くみなさんの前でプレーすることが恩返しだと思っています。精一杯プレーしますのでご声援よろしくお願いいたします」