サンフレッチェ広島は24日、MF・川村拓夢がオーストリア1部のFCレッドブル・ザルツブルグに完全移籍することを発表した。
川村は広島出身の24歳。サンフレッチェ広島Jrユース、ユースを経てトップチームに昇格した。愛媛FCへの期限付き移籍の後、2022年に広島に復帰。ユース時代からの同期である大迫敬介、満田誠と共にチームの中心として活躍し、2022年ルヴァン杯優勝に貢献した。U-15、U-18、U-19の世代別代表にも選出され、2023年にはA代表に初選出。2024年元旦に行われた日本ータイ戦では代表初ゴールもマークしていた。今シーズンはここまで公式戦15試合に出場し、2ゴールを上げている。
川村はクラブを通じてコメントを発表。
「この度、FCレッドブル・ザルツブルクへ移籍することになりました。
このタイミングでチームを離れることに悩みましたが、サッカー選手として新しい挑戦をしたい自分の気持ちを尊重し、受け入れてくれたスキッベ監督をはじめ、クラブ、スタッフ、チームメートには感謝しています。
スクールの頃から約10年間、クラブにはサッカーはもちろん、人としてもたくさん成長させてもらいました。
僕自身、このクラブのユニフォームを着てタイトルを取ることが小さい頃からの夢であり、クラブへの1番の恩返しだと思っていました。
そのなかで昨年初めてシーズンを通して試合に出場しましたが、チームの勝利に貢献したい、活躍したいという気持ちと、パフォーマンスがなかなか伴わず、シーズンを通して難しい時期が続き、選手として人としてもっと成長したい、大きくなりたいと強く感じるようになりました。
そして今回、ザルツブルクからオファーを頂き、年齢的にも最後のチャンスだと思い、
新しい世界へチャレンジすることを決断しました。
トップチームでプレーして3年半、まだこのクラブでやり残した事、成し遂げたい事はたくさんあります。
海外でさらに成長し、サンフレッチェ広島から改めて選手としてオファーをいただけるような活躍をしたいと思います。
このクラブのユニフォームを着て皆さんと共に戦った選手として、これからも少しでも応援していただけるとうれしいです。
10年間本当にありがとうございました。
川村拓夢」
川村は6月15日の東京V戦にフル出場。試合後はゴール裏に集まったサポーターからチャントを贈られ、涙ぐむシーンも見られた。