広島ドラゴンフライズは17日、PG・中村拓人が6月末をもって退団し、移籍することを発表した。

退団が発表された中村拓人(写真は2024-25シーズン撮影)

 中村は愛知県出身のPG(ポイントガード)。レバンガ北海道の特別指定選手を経て、2021-22シーズンから特別指定選手として広島に加入していた。クラブが初のタイトルを獲得した2023-24シーズンには、負傷で長期離脱となった寺嶋良に代わり司令塔として活躍。2024-25シーズンは57試合に出場していた。

 5月に一度契約継続が発表されたものの、選手、クラブ協議のうえ6月末での退団が決まったという。

 中村は広島ドラゴンフライズを通じてコメントを発表。

「広島ドラゴンフライズのブースターのみなさん、こんにちは。まずは、特別指定選手の頃から含め約 4 シーズンたくさんのご声援ありがとうございました。

 今回広島を離れるという決断をしました。一回きりの人生、そしてあまり長くはない選手人生を納得いくものにしていくために、今回とても悩みましたし、すごく難しい決断ではありましたが、成長を求めて今回の決断に至りました。

 この広島の地で、バスケットボールを通してたくさんの方と出会い、素晴らしいチームメイトに恵まれとても充実したシーズンを過ごすことができました。みなさまのおかげでとても幸せでした。これまで支えてくださったスポンサー、クラブそして何よりもブースターのみなさま本当にありがとうございました!

 広島で培ったものを今後のキャリアでも精進していきます。これまでありがとうございました。またお会いできる日を楽しみにしています!」

 また、広島ドラゴンフライズの岡崎修司GMもコメントを発表。「クラブとしては中村選手との契約を継続し、共に戦い続けたかったというのが本音であり、このような形での別れとなることは非常に残念でなりません」と主力の退団への思いを述べながらも、「学生時代の中村選手と出会い、これまで一緒に仕事ができたことと、彼が広島で積み上げてきたものに対してクラブとして誇りに思っております。誰よりも成長意欲が高く、真摯にバスケットボールに向き合う姿勢には、尊敬の念を抱いてきました。中村選手の新天地でのさらなる飛躍と今後のキャリアの成功を心から祈念しております」とエールを送った。

 中村の移籍先は、後日移籍先クラブから発表される予定。