◆守備で貢献しつつゴールも決めてチームを勝利に導きたい

─ ただサンフレッチェも堅守という部分で、ペレイラ選手にも前線からの守備を強く求めていますよね。

「そこは監督が決めることですし、確かに城福監督からは守備で貢献してほしいという指示は出ています。そこに関しては、自分は求められたことをしっかりとやるだけです。ただ、自分に与えられたもっとも大きな仕事はゴールを決めることだと思っています。監督もそこを意識してくれていると思うので、自分は守備で貢献しつつゴールも決めてチームを勝利に導きたいと思っています」

─ ブラジルなどで、ここまで守備の意識を植え付けられることはなかったと思います。

「センターフォワードとして、ここまで後ろに戻る、走るということを求められたことはありません。確かに最初はすごく驚きました。ただ、もう日本で2年目のシーズンですし昨年、松本山雅に移籍したときから、形は違いますがディフェンスも求められてきました。ですので、守備の意識を持つことに関しては、もう慣れましたし落ち着いて対処できていると思います」

─ サンフレッチェ加入前の経験も大きかったわけですね。

「自分の目指すサッカーというものがある中で、やはり松本山雅では求められているプレーができなかったと思います。ただ松本山雅での経験も今の自分を形成する上で役立っていると思いますし、決して無駄な期間だったとは思いません。その経験があった上で、サンフレッチェでは自分の強みも出せていると思います」

─ 1トップだけではなく、2トップを採用する試合もありましたが、攻撃面での周囲との連係はいかがですか?

「1トップでも問題なくプレーできていますが、個人的には距離感がすごく自分に合っているので2トップの方が好きです。C大阪戦では上手くフィットしませんでしたが、それぞれが持ち味を出せたときは個人的には2トップの方がやりやすさを感じています」

─『積攻』をスローガンに掲げるなど、今季のサンフレッチェは攻めに重点を置いた指針を打ち出しています。

「志を高く持って常にプレーするということは重要です。1試合で複数ゴールというのは、監督だけではなく我々も目指しているところです。ただ、試合に勝つということが一番重要ですので、たとえ最少ゴールであっても試合に勝つことができれば、それが最高の結果だと思っています」