先発、リリーフとして5度の優勝に貢献しカープ黄金期を支えた大野豊氏。幾多の修羅場をくぐり抜けてきた伝説の左腕が、独自の視点で今のカープ投手陣を徹底分析する。
一昨年、昨年と夏場の大失速が順位に響いた新井カープ。勝利を引き寄せる投手陣への期待を、キャンプ視察を踏まえ大野氏が語る。(全2回/第2回)
◆新戦力の活躍にも期待。カギは『大きな連敗をしない』こと
新戦力を見ると、新外国人のターノックが加入しました。
今年の春季キャンプではブルペンでの投球も見せてもらいましたが、癖のない投げ方をする、ある程度の制球力がある投手という印象です。
直球の威力は非常に強いものを持っているので、彼も先発候補として楽しみな投手のひとりです。キャンプではまだ日本の球に慣れていないようにも見えましたが、そこはこれからフィットしていってくれるでしょう。ただ、走者を背負った場面では制球を乱す場面もありましたから、そこを微調整すれば、十分活躍してくれるのではないかと思います。
リリーフとしては、今年も森浦大輔、島内颯太郎、ハーンの名前が挙がってくると予想しています。
ハーンに関しては、直球も変化球も角度のある低めにコントロールできるようになっていましたから、あとはメンタルの部分をクリアできれば昨シーズン以上の期待ができるのではないかと思います。また、中﨑翔太も春先としては状態が良い印象を受けたので、ベテランとして開幕一軍候補に割り込んでくる可能性は十分あるのではないでしょうか。
チームは一昨年、昨年と夏場に大失速してしまいました。シーズンを通して先々を見据えた戦いも重要ですが、月々の勝ち越しをいかに増やしていくかも非常に大切です。
特に近年のカープを振り返ると、まず気を付けるべきは『大きな連敗をしないこと』であると感じます。
個々の投手が自分の持ち味を試合のなかで発揮しながら、防御率を0.1でも上げていけば、自ずととチーム全体の成績も底上げされます。
まずはここ数年苦しんだ夏場に向け、投手陣の力で1つでも多く貯金をつくっていってもらいたいと思います。
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