─ すでに指導も始まっていますが、現在はどんなことを行なっているのでしょうか?

「もう一度選手一人ひとりの特徴を把握、理解するために、今はどんな考えを持って練習をしているのか? ということを聞いている段階です」


─ 引退後初のインタビューということで、ぜひ現役時代の思い出などを振り返っていただければと思います。まず03年、カープに入団した当時、チームの印象とはどのようなものでしたか?

「練習が厳しいイメージはまずありましたし、正直Bクラスが続いていたので、優勝争いがなかなかできない苦しいチームという印象はありました」


─ 初のキャンプで覚えていることはありますか?

「現在一軍監督を務めている佐々岡(真司)さんの投球はすごく印象に残っています。全然力を入れていないのに、キレの良い球がいっていました。直球の次は、カーブでしたね。本当に“抜けた”と思ったような球がストライクゾーンに来るんですから。今までそんな球、見たことありませんでしたから衝撃を受けましたね」



(広島アスリートマガジン2020年1月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)


▼ 永川勝浩 (ながかわかつひろ)
1980年12月14日生、広島県出身、38歳。新庄高-亜細亜大を経て、02年ドラフト自由枠で広島入団。1年目からストッパーを任されると、新人球団最高となる25セーブを記録した。06年~09年までは不動の守護神として低迷期のチームを支えた。10年以降は故障に悩まされたが、若手の良き手本として最後まで投げ続けた。通算165セーブは球団最多セーブ記録。20年から二軍投手コーチに就任する。