熱狂的なカープファンとして知られる新日本プロレスの内藤哲也選手が、ベルトを手土産に“聖地”マツダスタジアムに凱旋。昨季初となる広島での生観戦を終えた翌日に同所で撮影を行い、『広島アスリートマガジン2021年1月号』の表紙をジャックした。

 ここでは月刊誌未収録の部分を追加しつつ、改めて内藤選手の制御不能なカープ愛を大放出します!

応援団が陣取るパフォーマンスシートを占拠した内藤選手。

◆史上初のIWGP二冠王者。結果を残した上で憧れの地へ

─ 今回、マツダスタジアムで写真撮影を行いましたが、撮影を終えての率直な感想をお願いします。

「球場には観客として何度も入ったことがありますし、試合前にベンチまで行かせてもらったり始球式という形でグラウンドに入らせてもらったりといろいろありました。でも今回の様な誰もいない状況で入るのは初めてだったので、すごく新鮮な気持ちで入れましたね。マウンドより後ろは行ったこともなかったですから。誰もいない球場って、めったに経験できないことじゃないですか。だからすごく贅沢な時間を過ごさせていただいたなって思います。他のカープファンに申し訳ないという気持ちもありますね」

─ さまざまな場所で撮影を行いましたが、観客席に関してはほとんど体験済みですか?

「コカコーラテラスは一度だけ観戦したことがあって、パフォーマンスシートも昨年のオープン戦で一度だけ入ったことがあります。ただ内野自由席は歩いたことがなかったので、そこは新鮮でした」

─ グラウンドに足を踏み入れる瞬間の、うれしそうな表情がすごく印象的でした。

 「マウンドに限らずグラウンドに入ること自体がすごく特別なことであって、芝生の時点からすごく緊張していました。神聖な場所に足を踏み入れてしまったな、大丈夫なのかなという気持ちですよね。撮影とはいえ『本当にここに足を踏み入れていいのか』という気持ちも正直少しありました」

─ 2020年8月に新日本プロレスが明治神宮野球場大会を開催されましたが、やはり神宮とは全く違いましたか?

 「そのときの人工芝の感触が残っていたので、天然芝と人工芝の違いを感じました。テレビで見ているとすごく真っ平に見えますけど、実際に近くで見ると芝の長さが一本一本違ったり、いろいろと新鮮でしたね。芝生もフカフカで、きっとバウンドが変わったりいろいろ難しい部分があるんだろうなって、自分が実際にプレーしている姿を想像しながら撮影に臨んでいました」

─ 当日はベルトも持参していただきました。聖地で掲げるベルトということで、通常とは違う感情もありましたか?

 「お客様がいない状況でしたけどベルトを持っているということはプロレスで一つ結果を残したということなので、ちゃんと結果を残してマツダスタジアムに来たという意味では頑張って良かったなと思いましたね。手ぶらじゃ失礼ですから」