思わず心を奪われる! カープの話題をゆる〜くまったりと展開してくれる“オギリマワールド”開演。関東出身ながら中学生からカープファン。独自のタッチで描かれるイラストを交えたコラムでおなじみのオギリマサホが、広島アスリートマガジンWEBで、新たなカープの魅力を切り取る。1回目は、“あの三兄弟”が持つ魅力を独自の視点で分析。これを読めば、もっとカープが好きになるはず!

新グッズを見て“ある違和感”が……

この原稿を書いているのは3月20日。本来であれば2020年の開幕戦が行われ、ファンは期待に胸膨らませている日であったはずだ。しかし、ご存じのように新型コロナウイルスの影響により開幕は延期、オープン戦も後半は無観客試合となり、私のような一ファンができることは、カープグッズを買うことぐらいしかない。
そんな3月半ば、新グッズ「ペットボトルキャップマスコット」が発売された。例年は選手の似顔絵がキャップになっていたが、今シーズンは「アニマルver」ということで、例えば中﨑翔太はウシに、松山竜平はタヌキに、といったように選手が動物になぞらえられている。そのラインアップを見て「あれ?」と思った人は少なくないはずだ。なぜなら、大瀬良大地が“コアラ”になっていたからである。
大瀬良と言えば、今村猛、一岡竜司と並ぶ「カピバラ3兄弟」の一員である。「大瀬良=カピバラ」という先入観があるからこそ、コアラに違和感を覚えた訳だが、そう言えば、いつから彼らは「カピバラ」と呼ばれるようになったのだろうか。
 彼ら3人はいずれも1991年生まれだが、生まれた順に並べると一岡(1月生まれ)、今村(4月生まれ)、大瀬良(6月生まれ)となる。しかし「カピバラ3兄弟」と呼ぶ場合、多くの人が長男・今村、次男・大瀬良、三男・一岡と考えている。それは、彼らがカープに入団した時期が関係しているようだ。