2016年に残した数字は打率.335、29本塁打、95打点。堂々の成績でベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を受賞。優勝に向けひた走るチームの中で、22歳の若鯉がレギュラーの座を確固たるものにしていった。2017年シーズンの開幕直前には侍ジャパンにも初選出されるなど、一気にスターへの階段を登り始めた。2016年シーズン後のインタビューを元に、鈴木誠也の2016年を振り返る。

鈴木選手にとってターニングポイントとなったプロ4年目。一気に全国区の選手として認知された。

 交流戦でのオリックス3連戦で自身の殻を完全に破った鈴木は、その後もスタメンに定着し随所で存在感を示し続けた。『神ってる』という言葉が一般世間にまで波及するなど、球界を代表する選手の一人として認知されるまでになっていた。

「監督が『神ってる』という表現で僕のことを言って全国区にしてくれて、いろんな野球ファンの方に知ってもらえる機会が増えたことは素直にうれしかったです。ただシーズン終盤は何にでも『神ってる』と使われることがあって、他の人も何かあればそう言われていたので、少し戸惑いはありましたし、一歩引いてその言葉を見ている自分もいました。ただ改めて振り返ってみると、昨季の打撃は神がかっていたというか、確かに奇跡だったのかなと思います」

 シーズン中は新井貴浩、ルナ、エルドレッドらの脇を固める形で、主に5番、6番に定着。129試合の出場で打席数も前年の倍以上となりプロ入り初の規定打席に到達。完全にレギュラーとして強力打線の一角を担う存在となっていた。