「第7回女子硬式野球西日本大会」が広島県三次市で(11月13日〜14日)開催され、晴天の下で多くの女子選手たちが大会を華やかに彩った。

 今大会には高校、大学・専門学校、一般クラブチームの27チームが出場し、広島県からは、県内初の高校女子硬式野球部をスタートした佐伯高校をはじめ、2021年4月に創部したばかりの山陽高校、MSH医療専門学校の3チームが参加。会場はプロ野球公式戦も開催される三次きんさいスタジアムなど、三次市内5球場で行われた。

【SAH】佐伯高校女子硬式野球部取材記事  / 【SAH】山陽高等学校女子硬式野球部取材記事

笑顔のたえない試合展開が印象的な女子野球の選手たち

 開催された三次市は、二岡智弘氏(巨人コーチ)、永川勝浩氏(カープコーチ)、梵英心氏(オリックスコーチ)、大田泰示氏(日本ハム)など、多くのプロ野球選手を輩出している野球処でもある。

 また同市は2020年12月に「女性が住みやすく、活躍できるまち」を目指し、女性スポーツを推進するために、一般社団法人全日本女子野球連盟から廿日市市と共に女子野球タウン認定を受けている。三次市にとって、今大会は女子野球タウンの取組として、最初の一大イベントとなる。

 開催地である三次市・福岡誠志市長は「昨年の12月に女子野球タウンに認定いただき、本当に今日までたくさんの関係者のみなさんに大会を盛り上げようと力を貸していただきました。今日を皮切りに女子野球をしっかり応援していきたいと思っております」と大会開催についての思いを語る。

女子野球タウンである三次市長 福岡誠志氏。

「女子野球選手のみなさんは、少年野球のときは男子と一緒にプレーする選手も多いのですが、その後の受け皿がないという現実があります。一般社団法人全日本女子野球連盟からの女子野球タウン認定を機に、女子野球選手のみなさんの夢や目標を応援し続けられるような環境が全国的にも少しずつ整いつつあります。三次市としては、女子野球選手のみなさんの思いをしっかりと受け止め、後押しする大会にしていきたいと思っています。多様性の時代ですので、男子も女子も夢を追いかけ続けられるような環境を、我々としても後押ししていきたいです」と意気込みを見せる。

 今大会をきっかけとして、野球処・三次が女性スポーツ、女子野球を盛り上げていくことが期待される。