今シーズンからカープはプロ15年目の堂林が新たに選手会長に就任する。過去を振り返れば、その時代に欠かせない主力選手、 また人望の厚い選手がカープの選手会長を務めてきた。今回は25年ぶりの優勝を果たした2016年以降の選手会長を振り返っていく。(全3回/後編)

2018年から2019年に選手会長を務めた會澤翼。現在は、日本プロ野球選手会の会長を務めている。

◆25年ぶりのリーグ優勝! 2016年-2017年/小窪哲也 (2年)
【チーム成績:2016年・2017年優勝】
代打の切り札として活躍していた2016年に選手会長に就任。自身は思うような結果を残せなかったが、キクマルコンビら伸び盛りの若手を盛り上げ、独自のキャプテンシーでチームを支え続けて、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
 

◆扇の要がチームリーダーに 2018年-2019年/會澤 翼(2年)
【チーム成績:2018年優勝、2019年4位】
前年、初のベストナインに輝くなど正捕手として存在感を示していた2連覇中の2018年に選手会長に。規定打席未満ながらも打率3割を記録するなど、打てる捕手として持ち味を発揮。初のマツダスタジアムでの胴上げの瞬間にマスクをかぶり、初の胴上げ捕手を経験した。

◆コロナ禍を支えたいぶし銀 2020年-2021年/田中広輔(2年)
【チーム成績:2020年5位、2021年4位】
佐々岡真司新監督の下、スタートした2020年シーズン。新型コロナウイルスの影響により、NPBとしても未知の状況下であった年にチームも変換期を迎える。田中は右膝の故障もあり、2020年は112試合、2021年は81試合と出場機会を減らしたが、手探りの中でチームを支え続けた。

◆黒田以来の投手での会長 2022年-2023年/大瀬良大地(2年)
【チーム成績:2022年5位、2023年2位】
前年はチームのキャプテン制の導入に伴い、投手キャプテンに任命されると、翌年から選手会長に抜擢。2019年より連続で開幕投手を務め、チームに欠かせない存在へ成長した。2023年シーズンも開幕投手を務め、黒田博樹に並ぶ5年連続で開幕投手を務めている。

◆家族一丸で目指すは“優勝” 2024年〜/堂林翔太
新井監督2年目となるシーズンに、大瀬良から引き継いだのは、プロ15年目のシーズンを迎える堂林翔太。現役時代から新井監督を慕い、護摩行を共にするなど、新井イズムを引き継ぐ男がついに選手会長へ就任した。昨シーズンは自身初となる4番に抜擢されるなど、今季は打線のキーマンとなることは間違いない。

前編・1996年/野村謙二郎〜》《中編・2007年/新井貴浩〜

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