若手の台頭が目覚ましい2025年のカープ。第1カードを終えた交流戦でも新戦力たちの奮闘が見られた。ここでは、一軍昇格への闘志を燃やす若鯉選手たちを紹介。育成再契約で迎え、二軍で奮闘を続けている前川誠太の声をお届けする。(数字は6月3日現在)

昨シーズンは二軍で打率.277をマークした前川誠太

 今季はここまで二軍で打率.317、出塁率.377の数字を残している前川 (6月6日時点)。

「四球を選べるようになってきたり、そういうところは昨シーズンに比べると良くなってきたと思います」と手応えを口にし、その理由を 「三振をしたくないという思いで、ファウルで粘ったり、低めの変化球に対して追い込まれても手を出さず我慢ができるようになってきた。そんなところも良くなってきた要因」と冷静に分析する。

 打撃面では打席への 『入り方』 を意識し、イメージを明確にしながら打席に入ることができていることで、数字にもつながってきているとする一方で、課題は 「調子に波があるところ。ここからは、その波をできるだけ小さくしていきたい」。

 育成再契約し迎えたプロ4年目の今シーズン、悲願の支配下登録に向けて確実に実績を積み上げている。

■前川誠太(まえかわ・せいた)
2003年4月4日生、京都府出身
176cm 69kg/右投右打/内野手/プロ4年目・22歳
敦賀気比高ー広島(2021年育成ドラフト2位)