助っ人外国人やルーキーの活躍もあり、昨季苦しんだ打撃も上向いている新井カープ。ここでは、一軍舞台を目指し奮闘する若手選手たちの現在の声を紹介する。昨シーズン、球団初の『高卒新人4番』に抜擢された仲田侑仁が、二軍で語っていたこととは。(数字は6月9日現在)

今季はここまで二軍で34試合に出場する仲田

 球団史上初の『高卒新人4番』として、昨季シーズン最終戦で一軍初出場・初スタメンを果たし、プロ初安打を記録して大きな話題を集めた仲田侑仁。プロ2年目の今シーズン、ここまでは二軍で厳しい現実と向き合っている。

「すべてにおいて全然ダメです。特に守備は自分のエラーで投手に迷惑をかけることが多いので、まずはとにかく、少しでも早くそこのレベルを上げないといけない」

 打撃面では「タイミング、間の取り方が苦手」としつつも、「自分の持ち味は強いスイングや長打力。当てに行くだけの打撃はやめて、自分のスイングをするなかで率を上げていきたい」と前を向いた。

 沖縄尚学高から2023年ドラフト4位でカープに入団。同期の支配下指名選手に大卒投手が並ぶなか、唯一の高校生、そして野手として指名されたことでも期待の大きさを感じさせた。

 昨シーズン、二軍では54試合に出場し135打数26安打13打点。フェニックス・リーグではほぼ全試合で4番起用されるなど、未来の主砲候補としてチームの期待が集まっていることは間違いない。

 無限の伸びしろを感じさせる背番号58が、今季どんな成長を見せるのか注目だ。

■仲田侑仁​(なかだ・ゆうと)
2005年7月31日生、沖縄県出身
187cm 107kg/右投右打/内野手/プロ2年目・20歳
沖縄尚学高ー広島(2023年ドラフト4位)