2026年シーズン、開幕一軍出場選手が公示された。カープはルーキー・平川蓮、勝田成、齊藤汰直、赤木晴哉らが開幕一軍をつかんだ他、昨シーズン支配下登録となった辻大雅も、自身初となる開幕一軍入りを果たした。

 ここでは、支配下登録直後の辻のインタビューを再編集して掲載。育成から這い上がった左腕が、『勝負の3年目』を振り返る。(『広島アスリートマガジン2025年10月号』掲載記事の一部を再編集)

2025年シーズンは一軍で16試合登板。防御率1.13をマークした

◆勝負の3年目、「何かが起こる」と思っていた

─2025年シーズン7月末、ついに支配下登録を勝ち取りました。聞いたときはどのような思いでしたか。

 「7月のタイミングで支配下の枠は二つ空いていて、一枠は外国人選手を補強するかもしれないという話を聞いていました。(前川)誠太さんが支配下登録されたので、今年はもうないかな、と。もう1年見て判断されるのかな、それだけは避けたいなという気持ちでした」

─今年は難しいかもしれないという気持ちもあったのですね。

 「はい。ただ、諦められない気持ちもありました。それだけに、支配下にするぞと言ってもらえた時はやっぱりうれしかったです。親には一番最初に伝えたのですが、その時に母から『(今年、支配下に)なれると思っていたよ』と言われたんです。自分も最後まで支配下を諦められなかったのには理由があって、これまで全部3年目に成功してきたという経験があったんです。中学の時も3年目にやっとエースになれましたし、高校の時もずっとケガに苦しんで、3年目にエースになれました。自分のなかでも『3年目に何かが起きる』という実感がありましたし、家族からも『3年目だから大丈夫』とずっと言われていました」