2年連続での負け越しを避けるべく臨んだ6月13日からのソフトバンク戦では第1戦目から二ケタ失点(●2ー10)を喫した。

◆2006年・交流戦9位(36試合16勝20敗)【借金減も、パへの苦手意識は拭えず】

 ブラウン体制1年目の交流戦も、厳しい戦いを強いられた。

 初戦のソフトバンク戦で新垣渚から12三振を奪われ零封負けを喫すると、直後のロッテ戦で抑えのベイルが左足を故障し戦線離脱。前途多難を予想させる立ち上がりとなった。

 この年に加入したダグラスが交流戦のみで5勝、再び守護神を託された永川の台頭など好材料も多かったが、全体を通じて見れば投打の歯車が噛み合わなかった感は否めない。

 期間中の大きな話題として、黒田博樹のFA権取得も見逃せない。球団が宣言後の残留を初めて容認したが、大黒柱の去就はチーム成績と共にファンをヤキモキさせた。

 交流戦に目を戻せば6月15日の敗戦で、2年連続での負け越しが決定。前年と比べ勝率は向上したものの、苦手意識を払しょくするまでには至らなかった。