2026年シーズン、開幕のマウンドを託されることになった床田寛樹。迫る3月27日のリーグ開幕に向けてここでは、投手・床田のこれまでを本人の言葉で振り返る。

 今回は、トミー・ジョン手術を経て復活を遂げた2019年シーズン、充実のプロ3年目を過ごしていた左腕のインタビューを再編集してお届けする。(『広島アスリートマガジン2019年6月号』掲載記事を再編集)

手術明け、2019年当時の床田寛樹

◆長いリハビリを経てつかんだ、724日ぶりの勝利

ー(2018年はリハビリに費やし一軍登板なし)2019年シーズンは2年ぶりの開幕ローテーション入りを果たし、4月6日の阪神戦(マツダ)で2年ぶりの勝利をつかみました。

「長いリハビリ期間を経て、ずっと一軍で投げて勝ちたいという思いを持っていました。辛く苦しいリハビリでしたが、勝った瞬間は『やってきて良かったな』と思いました」

ー故障後の手術、そして長いリハビリの期間はどのような思いで過ごされていたのでしょうか?

「正直気持ち的には、だれましたね。周りのチームメートは投げているのに、自分は投げられないというのが歯がゆかったです。ただ下半身の強化やランニングはできるので、そういう地味できついことばかりやっていました。キャッチボールができるようになるまでは正直『やってもあまり意味ないんじゃないか』と思う瞬間もありましたね……。投げているのを見ると自分も投げたくなってしまうので、チームメートの投球もあまり見ることができませんでした」

ーリハビリ期間中、周囲からはどのようなサポートを受けていたのでしょうか?

「長い期間、菊地原コーチ(毅・当時三軍投手コーチ)とトレーナーがついてくれて、一緒にリハビリをやってきました。だれている時期も正直あったんですが、現役時代にアキレス腱をケガした菊地原コーチが、本当に親身にアドバイスをしてくれました。ケガしたときの心境や、リハビリ中どんな思いでトレーニングをしてきたかなど、本当にいろいろな話をしてもらいました。菊地原コーチ自身、リハビリの辛さについて身を以て知っている方なので、本当にいろいろなことを教えてもらいましたし、菊地原コーチがいたからこそここまでやってこられたと思います」

ー床田投手が先発としてこだわっている点、そして自信がある部分は?

「とにかく試合を崩さず、つくっていくことにこだわっています。また自信がある点はピンチになった時にしっかり三振が奪えるところだと思います。どれだけ点差があっても、ピンチの場面は『絶対に点はやらん』という気持ちで投げているので、結構力んで投げていますね。ピンチの場面は自分が追い込まれているということですが、強い気持ちだけは持つようにしています。長いイニングを投げることができれば、中継ぎの人たちに負担をかけずにすむので、少しでも自分が投げるイニングは多い方が良いかと思います。ただ、僕の中ではまず5回までは最低でも投げて、あとは一人ひとりしっかりアウトを取っていこうという気持ちがあります」

 

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